読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

xiaomi MI6が正式発表!4月28日発売!

getnews.jp

 

本日、Snapdragon 835を搭載した、Xiaomiの「MI6」が正式発表されました。

日本だとあまり知られていないXiaomiですが、世界的には結構売れています。以前ほどの勢いはありませんが、安価で高性能の製品を出し続けている点は日本企業も見習う必要がありそうです。

 

すでにインターネット販売サイト「GearBest」では「MI6」の在庫の予約分がはけてしまったようです。↓

www.gearbest.com

 

欲しい人は早めにチェックしておいたほうがいいみたいです。

 

発売日:4月28日

 

価格:64GB ― 2499元

   128GB ― 2899元

   Mi 6 Ceramic Edition(セラミックモデル) ― 2999元

 

 

 

スピッツ ハヤブサ その② 全体感想 

lonleylonely.hatenadiary.jp

 

その①の続きです。かなり妄想と考えすぎな要素が塗してあるので、興味ない方はブラウザバック推奨。長いです。

 

全体感想

これはコンセプトアルバムなのでは? と思ってしまうのは自分だけかしら。何を根拠にそんなことを言うのかというと、ほぼすべての曲で歌詞の中に「生(性)と死」が見え隠れしており、煌びやかにその対比が浮かんでいるためです。

まずアルバムの季節は夏ですね。そして季節は移ろい、「ハートが帰らない」では春、最後の「アカネ」では夏から秋になっていると思います。茜色、茜空といえばやはり秋空のこととなるでしょう。

最初の曲「1.今」では以下のような歌詞があります。

いつかは 傷も夢も忘れて

だけど息をしてる それを感じてるよ今

出典:スピッツハヤブサ』より

「今」とくれば、「いつか」も存在しています。その「いつか」は、「傷も夢も忘れ」るという、やや引っかかる歌詞です。そして「今」というと、「息をしてる」んですね。息をしていることを感じるのであれば、背後には「死」があるということがわかります。

では「いつか」忘れられる傷や夢とは、何時負った傷や夢だったのでしょう。それは、はっきりとは分かりませんが、先ほど引用した「息をしてる」のをわざわざ感じている以上、「死」が関わっているのだと考えられます。

それを感じさせる歌詞または印象があるのは「2.放浪~」「3.いろは」「4.さらば~」「5.甘い手」「6.Holiday」「8.宇宙虫」「9.ハートが帰らない」「10.ホタル」「11.メモリーズ・カスタム」「12.俺の赤い星」「13.ジュテーム」「14.アカネ」です。ほとんどすべて。

そう思う箇所を引用してみます。

2.放浪~ ― "オチは涙のにわか雨”

3.いろは ― ”波打ち際に 書いた言葉は 永遠に輝くまがい物”

4.さらば~ ― ”半端な言葉でも 暗いまなざしでも なんだって俺にくれ! 悲しみを塗りつぶそう” ”会えそうで会えなくて 泣いたりした後で 声が届いちゃったりして”

5.甘い手 ― ”遠くから君を見ていた いつもより明るい夜だった”

6.Holiday ― ”もしも君に会わなければ もう少しまともだったのに” ”君を探そう このまま夕暮れまで” ”心の扉を 痛みこらえ開けたよ”

8.宇宙虫 ― 歌詞がない。

9.ハートが~ ― 全部が全部当てはまるので省略。

10.ホタル ― ”時を止めて 君の笑顔が 胸の砂地に 浸み込んでいくよ” ”正しいものはこれじゃなくても 忘れたくない 鮮やかで短い幻” ”生まれて死ぬまでのノルマから 紙のような翼ではばたき どこか遠いところまで” ”それは幻”

11.メモリーズ~ ― ”あなたのために蝶になって 飛んでゆけたなら” ”嵐が過ぎて 知ってしまった 追いかけたものの正体”

12.俺の赤い星 ― ”一度だけ現れる 誰にでも時が来れば あくびするフリをして空を見た” 

13.ジュテーム? ― ”君がいるのはイケナいことだ 悩みつかれた今日もまた”

14.アカネ ― ”ゴミに見えても 捨てられずに あふれる涙を ふきながら” ”身体のどこかで 彼女を想う また会おうと言った 道の上”

出典:スピッツハヤブサ』より

 

 ……無理がありますかね(^-^;

まあ続き。

 少し本題からずれますが、「Holiday」と「ジュテーム?」の歌詞はネット上で、以下のように考えられているのをよく目にします。

Holiday ― ストーカーソング。

ジュテーム? ― 不倫の歌。

たしかに、そう考えるのが自然だと思います。が、私はへそ曲がりですので同じようには思いたくありませんでした。そこでいろいろ考えた結果が、上にある「生(性)と死」を、曲単位ではなく、アルバム単位での煌びやかさとしてとらえることでした。

つまり、コンセプトアルバムと考えることによって、一つ一つの曲の歌詞がすべて一つの世界や出来事を表しているのだ、というものです。

 

私の中にある大体のあらすじは以下の通りです。

・男は女に片思いをしていた。おそらく幼馴染。その後、二人は恋仲になる。

・夏にいろいろな思い出を作った二人。海にも行った。そこで来年もまた来るという約束をする。しかし、突然の別れがやってきた。

・彼女の死。

・落ち込む男。思い出を何度も辿り、ずっと忘れられない永遠の存在者を追いかけ続けて、迷い続ける。

・そこに、彼女が……。

・幽霊となって現れたのだった。

 

トーカーという見方も可能ですが、こっちのほうがロマンチックじゃないかな? ということで、「幽霊説」です。

そして、その際に考慮するのが、アルバムの曲順が時系列順なわけではないということです。区分けしてみると以下のとおり。

 

生前 ― 3.いろは、4.さらばユニヴァース、7.8823

死の瞬間 ― 5.甘い手、8.宇宙虫

死後 ― 2.放浪カモメはどこまでも、6.Holiday、9.ハートが帰らない、10.俺の赤い星

幽霊 ― 11.ホタル、12.メモリーズ・カスタム、13.ジュテーム?

その後 ― 1.今、14.アカネ

 

こんな感じだと考えました。細かいストーリーとしては、以下のような感じ。

 

続きを読む

スピッツ ハヤブサ その① 紹介・評価

Amazon.co.jp: スピッツ, 草野正宗, 石田小吉 : ハヤブサ - ミュージック

 

発売年月日:2000年7月26日

週間最高順位:3位

売上:36.8万枚

2000年度のアルバム売上枚数:年間56位

 

※注意

独断と偏見による歌詞考察をしています。「おめえの妄想なんか見たかねえ」って人は その②全体感想 を飛ばしましょう。

 

本人たちの意向を無視したベストアルバム『RECYCLE』が発売された後、最初に発表されたアルバムです。9枚目のオリジナルアルバムは、それまでのスピッツとこれからのスピッツを大きく印象付けました。

 

曲目(青字はシングル曲)

  1. 放浪カモメはどこまでも album mix
  2. いろは
  3. さらばユニヴァース
  4. 甘い手
  5. Holiday
  6. 8823
  7. 宇宙虫
  8. ハートが帰らない
  9. ホタル
  10. モリーズ・カスタム
  11. 俺の赤い星
  12. ジュテーム?
  13. アカネ

 

作品紹介

収録シングルは 2.放浪カモメはどこまでも、10.ホタル、11.メモリーズ の三曲。ただし、2.放浪カモメはどこまでも、11.メモリーはアルバムverとなっています。

前年に『RECYCLE』が発売され、売上を伸ばしていた時に発売された『ハヤブサ』は、大きく変化したスピッツ像を描いていました。

話は遡り1998年、前作『フェイクファー』でメンバーは大いに苦しんでいました。一つ目はリスナーとメンバーの乖離です。スピッツについて、世間のイメージは「ポップな、優しい、棘のない」といったものです。しかし、本人たちはもともとロックやパンク志向で、そのイメージとの乖離に苦しんでいたそうです。(以前紹介したWANDS上杉昇WANDS時代を「アイドル」時代と例えていた、というのと被りますね)

もう一つはスランプに陥ったということです。ギターの三輪テツヤは急に引けなくなったこともあるそうな。ただし、この時の苦労は後に、ライブバンドとしてのスピッツを築いていくのに必要なものだったと今は思えます。その後、『RECYCLE』の発売。これは割愛しますが、大きく影響を与えたことは間違いないでしょう。

 

そして、『ハヤブサ』です。シングル『メモリーズ/放浪~』でリスナーは「?」となった後、『ホタル』で切ないスピッツを再確認。さて、どう来るか。そこでスピッツが示した姿は「ロックバンド・スピッツ」でした。

 

曲の感想

特に記載のない場合、作詞・作曲:草野正宗、編曲:スピッツ&石田小吉

 

 

 1.今

名刺代わりの一曲。いきなりロックな曲がこのアルバムの開幕を告げます。おや?なんか変だぞ? となったリスナーは、すぐこのアルバムに意識を持っていかれたことでしょう。私もその一人でした。


 2.放浪カモメはどこまでも album mix

またもやロック。実はドラムがすげえとなる曲。それでもしっかりとメロディを聞かせるところはスピッツらしい。このあたりで、アルバムの方向性が分かってくるのではないでしょうか。


 3.いろは

打ち込みから入ってくるスピッツにしては珍しい曲。ガンガンと攻めてきています。歌詞の語感が素晴らしく、草野マサムネという詩人の魅力が詰まっている曲です。


 4.さらばユニヴァース

ここで少しペースダウンです。それでも、まだまだポップではなくロック。切ないメロディに乗せる切なく、よくわからない歌詞。隠れた名曲です。


 5.甘い手

一転、バラード系の曲を入れてきました。そして、スピッツには珍しい6分を超える曲です。ブリティッシュぽいメロディに、マサムネの高音が調和した壮大な曲。


 6.Holiday  編曲:スピッツ石田小吉&クジヒロコ

ヤバイ曲。何がやばいかというと歌詞がヤバイ。完全にス〇ーカー。歌詞については全体感想で触れることにします。この曲はアップテンポなメロディがたまらなく狂おしい。ようやくポップな曲が来てファンは安堵したのかな? ファンよりも、普通のリスナーのほうが安堵したのかもしれないですね。このアルバムで2番目にお気に入りの曲。

 

 7.8823

今やライブの定番曲。ブリティッシュロックを想起させる曲で、カッコいいスピッツといえばこの曲を挙げます。静かな入りからサビでギター炸裂!癖になる曲です。


 8.宇宙虫 作曲:三輪徹也

インストゥルメンタル。これまでの騒めきが嘘のようにしんみりと聞かせます。考察をする際に、このアルバムのカギを握る曲だと私は踏んでます。


 9.ハートが帰らない

デュエット曲。切ない感じのする曲です。そして、確実に何かが起こったことを告げている歌詞。サビが圧巻で、とてもいい仕上がりになっていると思います。


 10.ホタル

アルペジオが美しい。ホタルというタイトルがまさにドンピシャの名曲です。せつなくて、それでいて力強い。歌詞が心に突き刺さります。


 11.メモリーズ・カスタム  作曲:草野正宗石田小吉

シングルの『メモリーズ』からロックな方向に進化しました。大サビが加わり、迫力が増しています。でも、私が一番聞いてほしいのはドラムです。めちゃくちゃカッコいいです。崎山さんは隠れた実力者であるということが、一発でわかるロックな曲。

 

 12.俺の赤い星  作曲:田村明浩

ベースのリーダーこと田村作曲。相変わらずロックだー。しかし、歌詞は少々含むところが有り気。ヘヴィな演奏がカッコいい曲です。


 13.ジュテーム?  編曲:スピッツ石田小吉 & 甘健民

マサムネの弾き語りと二胡を用いた切ない名曲。タイトルはフランス語で「愛しています」という意味。また、歌詞がすごい曲で解釈が難しい。感動する曲です。


 14.アカネ

最後を飾るのは「アカネ」。メロディアスで切ない、それでいて強い、そんな一曲。歌詞が大変に素晴らしく、私はスピッツの中で一番好きな曲です。スピッツの魅力がすべて詰まっています。美しい歌詞、ギターのアルペジオ、歌うベース、聴かせるドラム、そして澄んだボーカル。今でも何かあるとこの曲をよく聞きます。

 

 

評価

歌詞:測定不能/10

曲:10/10

演奏:10/10

歌唱:10/10

お気に入り度:測定不能/10

総合:測定不能/50

 

(評価になっていなくてごめんなさい!)

 

その②に続きます。良かったら見てください!

 

lonleylonely.hatenadiary.jp

 

 

 

堂場瞬一 『チーム』

www.amazon.co.jp

 

出版年:2008年

出版社:実業之日本社

 

堂場瞬一の『チーム』は、以前から読んでみたいと思っていた本でした。中古で安かったのでおもわず購入。400ページを超える本でしたが、ついつい一気に読んでしまうくらい面白かったです。

 

目次

 

第一部 敗れし者

第二部 敗れざる者

エピローグ

 対談 堂場瞬一×中村秀昭

 

内容紹介

毎年1月2日、3日に開催される箱根駅伝。各大学の誇りと伝統をかけて争われる国民的行事です。その舞台に参加するためには、前大会でシードを獲得する、もしくは10月に開催される予選会を通過する必要があります。記念大会を除けば毎年出場できるのは、シード校と予選会通過校、合わせて20校。

しかし、実際に出場するのは21チーム。残りの1チームとは「関東学連選抜」です。これは予選会で辛くも切符を逃した大学の選手を選出したチームで、各校から一人ずつ、いわばチームの主力選手が選ばれます。監督は予選会で落選したチームの中から最上位だった大学の監督が指揮を執ります。

この本の主人公は、その関東学連選抜「チーム」となります。各校の誇りと伝統がない寄せ集め。その中で選手・監督たちは、何のために、どのようにして、箱根駅伝を闘っていくのでしょうか。陸上競技を描いた傑作です。

 

登場人物

浦大地 ― 城南大の4年生で主将。予選会で城南大は32年間の連続出場が途切れてしまう。浦は学連選抜のキャプテンに選ばれるが、チームワークや昨年の10区での失敗の記憶、古傷の再発といった問題が彼に襲い掛かる。

吉池幸三 ― 美浜大の監督。名監督として名選手を多数指導してきたが、箱根駅伝への出場は叶わなかった。関東学連選抜の監督を務め、チームの目標を「1位」とする。

山城悟 ― 東京体育大の4年生でエース。予選会で留学生より速い記録で1位となった。実力は折り紙付きで、箱根駅伝に3回出場し全てで区間新を叩きだした。性格に少々難があり、チーム内で不和の元凶となる。

門脇亮輔 ― 港学院大の4年生。卒業後は先生になり陸上を続けるかは考えていない。浦の高校時代のチームメイトで飄々としている。学連チームではそこまで意欲的ではない。

朝倉功 ― 東都大の1年生。大学入学後に大きく力を伸ばし、関東学連選抜では2番目に予選会でゴールした。

青木武 ― 城南大の4年生で主務。怪我で選手としては走れなくなり、裏でチームを支える。

 

 

現実の変更点

制度としては2017年現在とは異なる点がいくつかあります。

①名称が「関東学連選抜」→「関東学生連合」

②オープン参加となり、順位が付かない(個人の記録は残る)

実は以前は一つの大学から最大二人選出されたこともありました。しかし、今ではまた一校で一人までとなりました。

現実では関東学連選抜はどうだったのでしょうか。実は2008年に4位を記録しています。この時の監督が青山学院の原晋監督。コーチには明治大学の西弘美監督が就任(正直、明治が予選会落ちしてるほうが不思議だった)。

おそらく堂場さんはこれをかなり参考にしていると思います。結果は全く異なる過程で描かれていますが、チームというものを考える際に役立ったのではないでしょうか。

 

 

感想

さて、この本についてですが、最後まですらすらと読めるくらい読みやすいつくりになっています。登場人物を会話文を中心に描いているので、会話文がかなり多め。若い人にも勧めやすいですね。

中身としては等身大の大学生がよく描かれていると思います。その中での集団としての葛藤と、主人公の浦の個人的な葛藤が実に見事に配置されています。

また、登場人物の色がとても分かりやすいです。会話文中心の場合、人物がどうもカテゴリで分けたような、つまり、妙なキャラ付けによって人物を描いていくことが多いのです。しかし、単なるキャラ付けではなく、陸上に打ち込む普通の大学生がしっかり描かれていて好印象です。

トーリーは正直、先が読める作りとなっています。ミステリーでもないし、そこは気にならないと思います。求められているリアリティはそういう方向ではなく、しっかりと競技に向けられているということですね。

スポーツをしている人というのはやはり何か矜持を持っています。特に山城というキャラクターはそれが色濃く表れていると著者も語っています。ただ、それは山城以外のキャラクターにもしっかりと描かれていて、浦は昨年のリベンジ、朝倉は走っているときの描写、門脇は競技とチームに対する想い、などからそういった部分が見えてきます。

 

ただ、気になったのは第一人称と第三人称の切り替えが結構緩いところと、一区での記録です。

一人称三人称の切り替えというのはあくまでも誰かが決めたルールなので、正解はないとは思いますが、地の文でそれがスムーズにいかない場合、自分の場合、小説というよりドキュメンタリーを追っている気分になります。まあ、会話文が多いこともそう思ってしまう理由の一つでしょう。ただ、読みやすさという点ではこの試みは成功しています。

もっと気になったのはこっち。記録についてです。さすがに1区の記録は早すぎです。現実では佐藤悠基東海大日清食品)が記録した1時間1分6秒。歴代の記録を見ても1時間1分台は2017年現在で9人しかいないのです。個々の名前をみても27分台~28分代前半の選手たちなので、ちょっとここでリアリティが薄まってしまいました。

 

そういえば山城はどうも佐藤悠基と被りますね。3年連続区間新。最後の年にオリンピックランナー早稲田の竹澤に負けましたが、それでも好記録。山城は4年連続区間新。すごい選手です。

悲しいのはこの小説で名門として描かれている中央大がついに出場記録が途切れたことですね。この小説で描かれている「何のために走るのか」、その最たる「チームの伝統を背負って走ること」がいかに大切だったのか、逆説的に証明してしまいました。

持論になりますが、伝統というのは革新の連続である、と私は考えています。日本の伝統工芸や伝統芸能などは歴史を追ってみると、革新をして何とか生き残ってきました。それがなされなくなった時、伝統はどんどん重荷としての役割しか演じないでしょう。伝統という言葉を耳にする機会が増えてきたら、黄色信号の証のように思います。

伝統という言葉は貯金しておくものなんですね。下ろし始めたら危ない。同様のものとしては学歴なんてものも挙げられるでしょう。学歴なんかも武器というよりは、盾なんだと思います。

 

話がずれてしまいましたが、この『チーム』はおススメの一冊です。あまり活字に触れない人でもとても読みやすいと思います。是非手に取ってみてはいかかでしょう。

 

最後までご覧くださりありがとうございました。

 

 

 

スピッツ シングルコレクション第三弾発売決定!

spitz-web.com

 

スピッツのシングルコレクション第三弾の発売が告知されました!また、アルバム16作品のアナログ盤も発売されます!

スピッツも結成30周年ということで、もう大御所といっても差し支えないほどのキャリアになりました。しかし、それを微塵も感じさせないのが「スピッツ」なんですよね。

ちなみに前にアルバムレビューをした安全地帯もデビュー35周年べストアルバムを出します。そして玉置浩二ソロの30周年ベストアルバムも同時にリリースされるようです。

スピッツの結成と玉置浩二のソロは、実は時を同じくしていたんですね。時代的にはかなり違う印象だったのですが。

 

さて、本題に戻ります。このシングルコレクションは以前に発売した『CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection』、『CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection』に、『CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection』が加わり、3枚一組の形で発売されるようですが、それぞれ単品の販売もあるそうです。

つまり、『1991-1997』と『1997-2005』を持っている人は『2006-2017』だけを買うのでも十分です。しかし、やはりまとめて全部入っている『1991-2017』を購入するのがいいのではないでしょうか。

 

というのも、理由は2つあります。

 

①選曲・曲順は同じだが、新たにリマスターされている。

②価格がなんと4,212円と安い!

 

かなりお買い得だと思います。

これまでスピッツにあまり興味を持ってこなかった人にも、長年のファンにもとても良い一枚になりそうです。

 

一応補足ですが、これはあくまでシングルコレクションなんですね。彼らには依然『RECYCLE』というべストアルバムが存在していました。しかし、それはスピッツのメンバーに不意打ちという形で発売が決定したもので、この事件は「マイアミショック」と呼ばれています。

しかし、そうして発売されたアルバムが200万枚を超えるセールスを記録。スピッツからしたら、「バン解散までベストアルバムは出さない」という方針を大人の事情でつぶされた上に売れに売れてしまうという、うれしいような悲しいような結果。レーベルを移籍することにもつながりました。

それからしばらくたった2006年に『1991-1997』『1997-2005』が発売され、しっかりとけじめをつけることにしたそうです。『RECYCLE』は製造を終了します。

ですから、これはベストアルバムではない、ということはファンの一人として、付記しておきたいと思います。

 

最後までありがとうございました。

 

 

WANDS 「PIECE OF MY SOUL」

www.amazon.co.jp

 

 

発売年月日:1995年4月24日

週間最高順位:1位

売上:96.4万枚

1995年度のアルバム売上枚数:年間16位

 

議論を巻き起こした、WANDSの4枚目のアルバムです。

 

収録曲 (青字はシングル曲)

 

  1. FLOWER
  2. Love&Hate
  3. 世界が終るまでは…
  4. DON'T TRY SO HARD
  5. Crazy Cat
  6. Secret Night~It's My Treat~
  7. Foolish OK
  8. PIECE OF MY SOUL
  9. Jumpin' Jack Boy~Album Version~
  10. MILLION MILES AWAY

 

作品紹介

収録シングルは 3.世界が終るまでは…、6.Secret Night~It's My Treat~、9,Jumpin' Jack Boy~Album Version~ の三曲。英語のタイトルが目立ち、アルバムの雰囲気がそれまでのものと大きく変わっている。それまでのWANDSのファンからは賛否両論らしい。

発売されると、2週連続1位、90万枚以上の売り上げ、年間16位などを記録しました。これまで通り、売上的にもWANDは安定したセールスを記録しました。

しかし、シングル曲の売上は急落していきます。「世界に終わるまでは…」はミリオンセラーを記録しましたが、「Secret Night~It's My Treat~」で売上が半減。その後売上はさらに落ち込んでいき、上杉と柴崎の脱退もあり、WANDSは表舞台から姿を消していきます。いわゆる第二期WANDSの最後の一枚、という位置付けのアルバムになります。

 

曲の感想

 1.FLOWER  作詞:上杉昇 作曲:柴崎浩 編曲:葉山たけし

度肝を抜かれた一曲。グランジオルタナティブ・ロックが融合した、ヘイトを昇華させている名曲です。自嘲した歌詞と、ダークな雰囲気がこのアルバムがこれまでと異なることをよく表しています。

 2.Love & Hate  作詞:上杉昇 作曲:柴崎浩 編曲:葉山たけし

一転変わって、ポップな曲調。昔からのファンはイントロを聞いて安堵したのではないでしょうか。しかし上杉の声が聞こえてくると、また困惑したのでは。歌詞は全編にわたって孤独を描いています。しかし、未来に向けた意志が垣間見えるんですよね。個人的にはこのアルバムを一番表しているのはこの曲だと思います。

 3.世界が終るまでは…  作詞:上杉昇 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし

スラムダンクのEDテーマとして有名ですね。唯一の日本語タイトル。名曲です。この曲もまた歌詞が強烈。それまでのWANDSから大きく転換し、ロックなサウンドを前面に出したバラードとなっていて、この曲あたりからやりたいことができるようになってきたのかな、と感じる一曲。

 4.DON'T TRY SO HARD  作詞:上杉昇 作曲:柴崎浩 編曲:葉山たけし

アコギ主体の一曲。シンプルな曲ですが奥が深い。歌詞は幼き頃の自分と現在の自分を対比している。夢に向かっていく上杉の姿がだんだんと見えてきます。勘のいい人はこのあたりでWANDSをやめていくのだと思ったのではないでしょうか。

 5.Crazy Cat  作詞:上杉昇 作曲:柴崎浩 編曲:葉山たけし

挑戦状という印象。そして、それが「僕ら」であり、一人ではないということが描かれています。これもまたロックですな。

 6.Secret Night~It's My Treat~  原曲:栗林誠一郎「IT'S MY TREAT」

 作詞:上杉昇 作曲:栗林誠一郎 編曲:池田大介

やっちまったよこいつら…。それまでの売れ線テクノポップから本格的にグランジオルタナティブへ行っちゃった。そこが堪らなく素晴らしい!彼らのやりたい音楽がこの曲から少しずつ見えてきたはず。低い音からサビにかけて高音になっていき、サビで最高潮へ達する構成は見事。歌詞は焦燥感というかじれったさが見えてきます。「もう待てない」が本当のことになってしまいました。

 7.Foolish OK  作詞:上杉昇 作曲:柴崎浩 編曲:葉山たけし

最初は5.Crazy Catのような挑戦状かと思っていたら、「生きること」を描いているのだと気が付きます。おそらく、自殺した若い人が社会問題になっていたのもあって、様々なメッセージをちりばめたのではないでしょうか。上杉自身も葛藤を繰り返す一人の若者でした。

 8.PIECE OF MY SOUL  作詞:上杉昇 作曲:柴崎浩上杉昇 編曲:葉山たけし

表題曲。ロックという夢への想いが見えてくる曲です。そして覚悟を決めている様子がうかがえます。少ない音から入ってサビでドーンと来るのが最高!

 9.Jumpin' Jack Boy  作詞:上杉昇 作曲:栗林誠一郎 編曲:葉山たけし

シングル盤と大きく変わってロック調です。それでも疾走感は変わらず。タイトルは実はすごい。自らをジャンピングジャック=糸繰り人形に例えて、中身はラブソングっぽい。考えてやったのだとしたら相当皮肉です。

 10.MILLION MILES AWAY  作詞:上杉昇 作曲:木村真也 編曲:葉山たけし

キムシン作曲。珍しいですね。強い決意が見えてくる歌詞。壮大なサウンド。どれが欠けても名曲とはなりえないんですよね。アルバムの最後を飾るのにふさわしい所信表明といったところか。特に私が好きなのは歌詞とアウトロです。もう完璧と言って差支えがない。

 

全体感想

大きく変貌を遂げたWANDSでしたが、それまでの良さはしっかりと生かしている一枚となりました。曲名をサビに持ってきたり、ポップなシンセサイザーもあったり、完全に過去を否定したわけではないんですね。自分たちのやりたいことと求められていることとが、うまく混じりあう不思議なアルバムです。

 何より驚くべきなのは、まだこの時上杉は22歳!20代前半にしてミリオンヒットを連発して、世の中の酸いも甘いも噛み分けてしまった。それでもつぶれずに自らの夢をかなえるためにWANDSを脱退するといのはまさにロックですね。

95年はそれまでのビーイングの勢いが落ち始めて、小室やミスチルスピッツなどに中心が移っていきます。実は上杉は彼らたちより若かったんですよね。本当にすごいと思います。

95年というと阪神淡路大震災地下鉄サリン事件と立て続けに大きな出来事が発生し、戦後日本の転換点といわれることもあります。この年ブレイクしたスピッツ草野マサムネなんかも、そうした出来事が歌詞や曲に影響したということを言っていたと思います。おそらく上杉も思うところがあったのではないでしょうか。

アルバムから離れてしまいました。全体的にはやはりダークな印象。それでも一曲一曲がよくまとまっていて、全体でみてもきれいにまとまっています。それでも、何かに負けそうな気持になったり、挑戦したいときに真っ先に聞く一枚です。ただ暗いだけではなくて、そこに強い「意志」があるんですよね。今の自分より若い年齢でこれだけのアルバムを世に出した上杉昇という男に強い共感を覚えることで、自分はまだまだやれる!という気持ちになれます。

95年は名盤が多かった年ですが、このアルバムはその中でもトップクラスのアルバムと言っていいでしょう。個人的にはスピッツの「ハチミツ」と同率1位です。これだけのアルバムが中古屋で100円程度で売られているとは信じられません。ぜひ、聴いてみることをおススメします。

 

評価

歌詞:10/10

曲:10/10

演奏:10/10

歌唱:10/10

お気に入り度:10/10

総合:50/50

 

最後までご覧くださりありがとうございました。

 

安全地帯 「安全地帯Ⅳ」

Amazon CAPTCHA

 

発売年月日:1985年

LP、CT:11月24日  CD:12月10日

週間最高順位:1位

売上:93.9万枚

1986年度のアルバム売上枚数:年間1位

 

大ヒットを飛ばした安全地帯の4枚目のアルバムです。

全曲が作詞:松井五郎、作曲:玉置浩二編曲:星勝・安全地帯、となっています。

 

収録曲 (青字はシングル曲)

  1. 夢のつづき
  2. デリカシー
  3. 碧い瞳のエリス
  4. 合言葉
  5. こしゃくなTEL.
  6. 消えない夜
  7. 悲しみにさよなら
  8. 彼女は何かを知っている
  9. ガラスのささやき
  10. ありふれないで

 

作品紹介

収録シングルは 7.悲しみにさよなら3.碧い瞳のエリス の2曲。どちらも好セールスを記録したことから、アルバムへの期待も高まっていたことが想像されます。

実際に発売すると、週間1位、90万枚を超える売上、86年度のアルバム売上年間1位と、安全地帯がトップアーティストとしての地位を確立する一枚となりました。

 

曲の感想

 1.夢のつづき

1曲目からバラードで少々びっくりしました。しかも、安全地帯のイメージと違って明るい曲ときた。

本当にしっとりとしていて優しい、歌詞・メロディー・歌唱・演奏で、素晴らしい一曲に仕上がっています。

 2.デリカシー

いや~、たまりませんなあ。囁きかける玉置浩二の声から入り、Bメロで少し張り上げて、サビでまた囁く。どこか淫靡な香りを漂わせながら、タイトに刻まれていくリズム。安全地帯の魅力がこれでもかと詰まった一曲。

 3.碧い瞳のエリス

ヒットシングル。CMでも起用されています。今度はちょっと暗めのバラードで、少女を意識したような印象です。アルバムの中だと少しパンチが弱いかな。

 4.合言葉

非常にメロディアスな一曲。幻想的な音を奏でるギターが特徴的。「安全地帯Ⅴ」以降の片鱗を感じます。

 5.こしゃくなTEL.

一転変わって、明るい曲に。ライブだと早めの仕上がりですが、アルバム版はミドルテンポくらいとなっています。すごくはっちゃけてるので、個人的にはライブのほうが好み。

 6.消えない夜

しっとりとしたまさに、これぞ夜の曲。満月が似合います。儚くて幻想的な消え入りそうな美しさがあふれ出てきているような仕上がりです。メロディが純粋に素晴らしいです。

 7.悲しみにさよなら

大ヒットシングル。安全地帯の暗いイメージはこれで払しょくされたのかな? この曲は歌詞が大好きです。男と女の優しさと怖さがふんだんに描かれていて、大人の世界を感じます。あと、転調するところがたまらなく好きですね。そりゃあ、この曲は売れるわ。

 8.彼女は何かを知っている

意味深なタイトルです。曲もちょっと不思議な入り方をしますが、そのあとのメロディーが本当にきれい。アップテンポなのにメロディーがきれいに残っていて、本当に天才の一言としか言えません。

 9.ガラスのささやき

謡曲よりの曲ですね。サビの最後の方がとても素敵。切ないメロディーの中に悲しい歌詞が歌われていて、グッとくるものがあります。

 10.ありふれないで

歌詞に載っていない、「抱きしめてもいいだろう~♪」から入る曲。ちょっと驚きますが、曲を聴いてその素晴らしさにまた驚く。そして、タイトルの「ありふれないで」が本当に響く。2番の頭に出てくるこの詩で、いつもこみあげてくるものがあります。名盤の最後を飾るのにふさわしい一曲です。

 

全体感想

たった10曲に濃密な時間が詰まっていて、完成度が高い隙の無いアルバムです。曲の配置も申し分なく、歌詞、メロディー、演奏、歌唱と、どれをとっても最高水準にあります。

86年度の年間1位になるのも大納得です。それどころか、80年代で10枚アルバムを選べと言われたら、間違いなく入れなければ入れない一枚といっても差し支えない。

古臭いアレンジがなされていないのも好印象。そこにバンドとしての安全地帯の凄さを垣間見ることができます。次の「安全地帯Ⅴ」は少し雰囲気が変わり、バンドというよりプロジェクトだったと、本人たちが語っていることからバンドとしての安全地帯を聞きたい人に最高の一枚となること間違いなしです。

もし安全地帯のアルバムで迷っていたら、ぜひともこのアルバムから聞いてみるのをおススメします。絶対に損はしません。まあ、安全地帯は全アルバムが高い水準ですので順を追ってみるのもアリだと思います。

 

評価

歌詞:10/10

曲:10/10

演奏:10/10

歌唱:10/10

お気に入り度:10/10

総合:50/50

 

 

 

最後までご覧くださってありがとうございました。